現役留学エージェントが教える 危険物件とその対策について
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バンクーバーに留学/ワーキングホリデーをお考えの皆さん、こんにちは!
渡航をするうえで考えないといけない事は山ほどあるかと思いますが、その中でもトップクラスの苦戦を要すると言われているのがお部屋探し。
私はバンクーバーで留学エージェントとして働いています。ですので、留学生の方と接する機会が多く、毎日たくさんの生活相談を受けており、お部屋探しセミナーなんかも担当しています。
中でも多いのがお部屋探しの相談。
今回の記事は、そんなエージェントの立場から、お部屋探しにおける注意点と今までに聞いたトラブル、そして危険物件の特徴と対策などについてご紹介します。
少しでも、物件でのトラブルが減れば良いと思っておりますので、最後まで読んで、できれば友達などにも内容をシェアしていただければ幸いです。
それでは早速見ていましょう!
目次
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バンクーバーでのお部屋探しとは?
まずはバンクーバーでのお部屋探しについて、探し方やどのくらいの時間が掛かるかなど、ベーシックな方法を解説します。
お部屋の見つけ方
バンクーバーでお部屋を探す手段としては大きく分けて2つあります。
- 【ネット掲示板】
- 【知人からの紹介】
ただ現状では圧倒的に【ネット掲示板】でお部屋を探す方が多いように感じます。
以下の様なサイトがよく使われているので、是非チェックしてみてください!
【知人からの紹介】であれば安心して住めるのでお勧めではありますが、なかなかタイミングよく見つかることは少ないみたいですね。
お部屋探し所要時間
お部屋探しにかかる時間は、平均して約1か月くらいです。あくまでも平均なので、中には5日で見つかる人もいれば3か月探し続けている人もいます。
よく、ホステルをとりあえず1週間予約しその間で部屋を探すぞ!という方もいらっしゃいますが、見つからず手持ち費用も底を尽き、助けを求めエージェントに駆け込むという方も少なくありません。
ホステル滞在の間でお部屋探しをするという方は、1か月はホステルに泊まれるだけの費用をお持ちいただくことをお勧めします。
お部屋探しの注意点
お部屋を探すうえで、注意していただきたい点がいくつかあるのでご紹介します。
こだわりすぎないで!
家賃上限はもちろん、一人部屋希望、鍵付きの部屋希望、ベースメントでない部屋希望、駅近希望、女性限定希望…などこだわろうと思ったら条件はいくらでも出てくると思います。
ただその中でも譲れないポイントと妥協できるポイントを把握しておくと、後々後悔をすることが減るはずです。
■ 1人部屋家賃相場
ダウンタウンに近づくにつれ、高くなる傾向にあります。
- ダウンタウン内:$900~$1000/月
- 1ZONE圏内:$600~$750/月
- 2ZONE圏内:$400~$600/月
※ZONEとは、公共交通機関の区分です。バンクーバーの交通機関はこちらで分かりやすく解説されています。
内覧は一人で行かないで!
これは一人で留学をする方にはなかなか難しいポイントかもしれませんが…出来る限りでお願いします。
内覧をするときは一つの部屋にオーナーと2人でいる事になります。
男性オーナーだった場合、特に女性にとっては「よく知らない男性と2人だけで男性の所有地にいる」のはやっぱり少し怖い気もしますよね。
もしどうしても1人で行くしかない、という時は誰かにどこの内覧に行く予定なのかと、オーナーの連絡先を共有するのも良いと思います。
そして、はったりでも良いので、オーナーに友人と一緒に行くかもしれないという事を話の流れで伝えてみてください。
※勝手に連絡先を渡したら怒られるかもしれないので、そこは秘密にしておきましょう。
部屋を見学する前に決定するのはダメ
日本にいるうちからネット掲示板で部屋を見つけ、家賃を振込み、渡航後すぐ入居する方もいらっしゃいます。
もちろん良い家を見つけられる事もあるようですが、部屋を見る前にお金を払ってしまうほど危険な事はありません。
日本からお部屋を決めると、このようなトラブルになる可能性が考えられます。
- 掲示板にあった写真と実際の部屋が全然違う
- 案内された住所に着いてみたら廃墟だった
- お金をもらってないと言われた…
入居できると思って重い荷物をひきづって来たのに家がない…なんてことになったらスタートから最悪な気分ですよね。ただ渡航前から掲示板をチェックするのはとても良いと思います。
お部屋の広告が頻繁にポストされている地域や地域ごとの家賃相場、どのような滞在形態が多いのかなど、情報を事前に把握しておくのは、いざ部屋を探そう!となった時に役立つはずです。
ベッドバグに注意
これはその名の通り、ベッドにいるバグ(=虫)の事で、刺されるとかなりひどい痒みに襲われます。痒みは2週間ほど続き、学校や仕事を休まざるを得ないようになります。
ベッドバグが発生したベッドはペストコントロールという駆除業者を呼びクリーニングを行う必要があります。
加えて、マットレスも買い替えを行いますが、この駆除業者代金、新しいマットレス代金は入居者に請求される事も少なくないようです。
一般的にマットレスは買い替えますが、稀に「駆除さえすればOKでしょ!」と言って買い換えないオーナーもいます。はっきり言って、これはかなり危険です!実際駆除後に発生した例もあります。
このようなお部屋を避けるためにも、内覧時にベッドバグが発生したことがあるか、あるとしたらどのくらい前なのか、発生してから誰か住んだ事があるか、など聞いてみるとと良いでしょう。
「数年前に発生して駆除」→「その後何人も住んでいる」という場合は、ベッドバグの可能性は少ないとして良いと思います。
渡航後部屋が決まるまでの間に格安ホステルやなどに宿泊した場合、そのホステルでベッドバグがついている事を懸念して、オーナーに入居を断られるケースも稀にあるようです!なので、ホステルを決める際も、ある程度綺麗めなところを選ぶことをおすすめします。
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本当にあった事件
エージェントをしている私だからこそ知る、本当にあったお部屋探しトラブルをいくつかご紹介します。
性的暴行
オーナー家族が住んでいる家のベースメントを借りて滞在するというケースがあります。
ホームステイではないので食事は自分で管理しますし、家によっては留学生用のバスルームや冷蔵庫などもついているので、オーナー家族と仲良くなることはそれほど多くありません。
ただ当事者Aさんは、その時他の留学生がいなかった事もあり、オーナー家族と遊びにいくほど仲良くなりました。家族構成としては父、母と赤ちゃんの3人家族。
滞在数か月目、家にお父さんとAさんだけになったタイミングでいきなりお父さんが部屋に入ってきて、性的暴行を受けたそうです。
仲良くなっていたタイミングだったこともあり、非常に身体的にも精神的にもショックを受け、早々にその家を退去しました。
オーナーと仲良くなることはもちろん悪いことではないですが、自分の部屋にいるときは鍵を締める、できるだけ2人きりになる状況を作らないなど、注意する点をしっかり抑えておくことが大切です。
金銭トラブル
当事者Bくんは掲示板で見つけたある家をすごく気に入りました。ただ家賃が予算オーバー…悩んでいる旨をオーナーに相談したところ、3か月分一括で先に払ってくれればその予算に合わせてあげると、条件付きの割引を提案されました。
3か月分一気に払うのは痛手になるけど、将来的に節約になるなら…とその場で契約。現金で3か月分支払いました。その後なんの問題もなく入居して半月経ったころ、オーナーから翌月分の家賃の支払いについて連絡がありました。
結局払わないままにしていたら「翌月からの入居者が決まったから出て行ってくれ」とのメッセージがあり、急いで次の入居先を探して出ていくことになったようです。
多く支払った2か月分、約$1500は泣き寝入り…
Bくんは現金で支払ったため、銀行送金の履歴などの証拠がありませんでした。また支払った際に領収書もなく、いくら支払ったという証拠がなかった事が今回の泣き寝入りの一つの原因です。
契約書、領収書などの書類は何かあったときに身を守る武器になることをぜひ覚えておいてください!
ルームメイト間のトラブル
こちらはオーナーではなくルームメイトとのトラブルです。
その家は5人ほどの留学生が一緒に住んでいました。当事者Cさんの他には南米系女性3人+日本人女性1人がおり、日本人以外のルームメイトを希望していたCさんは南米系のルームメイトとの生活をとても楽しみにしていました。
例えば、
- 掃除当番が決まっているのに絶対掃除をしない
- いくら言ってもお風呂場の髪の毛を取らない
- 食器は流しに置きっぱなし
- 勝手に食べ物を取っていく
- 3日に1回はパーティをする
- etc…
結局それらが原因で口論になったことがきっかけになり、家から出ることになったそうです。確かに、文化が違うと難しい事も多くありますが、これに関しては人によります。
話をして文化の違いを理解し合い、留学後お互いの国を訪れるほど仲良くなる人もいれば、日本人同士でも「日本人なのになんで!」とぶつかる場合もあります。
住んでみないとわからないところではありますが、少なくともどんな人が住んでいるのか、どんなルールがあるのかなど、契約をする前にわかる範囲の事は確認しておくと良いでしょう。
危険物件に多い特徴
今までの話を聞いている中で、後々トラブルとなる危険が高い物件の特徴をお伝えします。特徴をしっかりと把握しておき、物件探しの際に役立ててください。
- 又貸しタイプ(借りた部屋を更に貸し出すこと)
- オーナーと一緒に住むタイプ
- 数ヶ月分先払いタイプ
- 契約時にオーナーと会えないタイプ
- 契約書がないタイプ
※オーナーが用意してなければ自分で作成しましょう
「絶対やめた方がいい」という訳ではないですが、より注意していただくと良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?
たくさん怖いお話をしてしまい、すみません…。ただこんなトラブルがある、という事を把握しておけば事前に避けられることもたくさんあります!
- 条件は拘りすぎない
- 契約書は必ず作成し保存・読んで理解すること
- 支払いをしたタイミングで領収書を作成 (手書きでも可)
- 内覧を必ず行う
- ルームメイトを確認する
やりすぎ?と思うくらいの予防でちょうどいいと思います。私の周りでは、以前内覧と契約時の会話を全てボイスレコーダーで記録してる人もいました。
皆さんが良い家に巡り合い、快適ライフを送れますよう心から願っています!