コロナ事情と影響 バンクーバー在住留学生が語る

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最近、新型コロナウイルスによって生活がガラリと変わった人もたくさんいますよね。

私もSFU(Simon Fraser University) に通っていますが全てのクラスがオンラインになったので、あまり外から出ない生活に変わりました。

レストランなども閉まり、ワーホリの方にはお金を稼げなくなって帰る選択をする人たちも増えてきました。また、留学生にとっても勉強がベストに出来る環境がなくなってしまいました。これから見通しが立たない暮らしに不安を感じる方もいると思います。

そこで、今回は新型コロナウイルスによる、現在のバンクーバーの情報をシェアしたいと思います。

目次

  1. カナダでの新型コロナウイルスの事情
  2. 街の様子
  3. 留学生やワーホリの人たちへの影響
  4. カナダ政府の感染予防への対応
  5. 新型コロナウイルスと人々の対応
  6. 最後に

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カナダでの新型コロナウイルスの事情

カナダでの新型コロナウイルスの事情

WHOがパンデミックと宣言した新型コロナウイルス。

  • 現在カナダは全体の感染者数は7437人
  • British Columbia 州では960人

March 26, 2020 updated

主な症状は熱、咳、呼吸困難となります。もし症状がある場合は、病院へ行くこと2週間の自己隔離が必要です。

VanvouverCoastalHealth によると、症状が重くなかったら症状が出た日から10日間は自己隔離をし、10日後に何も症状がなければ通常通りの生活に戻ってもいいと書いています。

しかし、咳が続いたり、呼吸器官に問題がある場合で病院に行く必要がある場合は811に電話、緊急の場合は911に電話することを推奨しています。

病院側も受け入れ体制の準備が必要なので、病院に行く際には電話をしましょう!

新型コロナウイルスコロナウイルスによって、44%のカナダ人家庭が失業したというデータもあり、経済にも大きな影響を及ぼしています。また、カナダ人の3分の1が失業したり、仕事を減らされたりという理由で家賃が払えないのではないかと心配しているそうです。

私自身もバイトのシフトを入れてもらえなくなって、節約生活をしています…

街の様子

街の様子

一般的にカナダではマスクをするのは病気の人とみなされてきましたが、今回の新型コロナウイルスでバンクーバーでもマスクをする人々がどんどん増えています。

13日にカナダでの50人以上の集まりが禁止されたのでイベントなども中止になり、19日には非常事態宣言が発表されたため、賑わっていたダウンタウンもレストランがお持ち帰りのみの営業になり、静かになってしまいました。

ダウンタウンを歩いていると前に比べて、物静かなので少し寂しい気持ちになります。
図書館やコミュニティーセンターなども閉鎖してしまったので、勉強や運動をする場所がなくなって今までしていたことができなくなった方もたくさんいますよね。

自己隔離などに備えて、缶詰やトイレットペーパーを大量買いする人々が増え、トイレットペーパーなどの日用品を探し求める人たちも増えました。

また、外にあるベンチなども人が集まって座るのを防ぐためにテープなどを張り、座れないようになっています。

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留学生やワーホリの人たちへの影響

留学生やワーホリの人たちへの影響

お仕事をされている方、勉強をしている方、全ての人の暮らしに影響が出たと思います。

16日に行われたトルドー首相の記者会見では市民権、永住権保持者に帰国するように呼びかけ、外交官や航空関係者以外の外国人入国禁止を発表しましたが、20日には留学生や外国人労働者などの滞在資格のある外国人の入国を認める方針を検討すると発表しました。

29日には制度が変わり、2020年の3月18日以前に認められたビザを持っている留学生とワーホリの人の入国を認めると発表をしました。

飛行機搭乗前に健康チェックをし、またカナダに入国した際にも、健康診断14間の隔離が義務付けられています。

でも今の状況では求人しているところも少ないし、ワーホリを断念して日本に帰る方もいますよ。

私の知り合いにも、人件費削減のために仕事をクビになってしまう人もいました。Employment Insurance (失業保険)もありますが、最後に働いた日から過去1年の間に700時間以上の勤務時間なども条件があるため、申請できる人も限られています。

また、語学学校や大学などもオンライン授業に移行したため帰国を選択する人も増えています。

私の大学は夏学期(5月から8月)もオンラインで授業をすると確定したので、母国へ帰ると決めた友達も多いです。

カナダから日本への帰国者は検疫対象ではありませんが、26日にアメリカ合衆国が新たに検疫対象国に入ったため、カナダからの帰国者への検疫強化も時間の問題かも知れません。

検疫強化対象国からの帰国をする際には、2週間の自己隔離をすることになります。

久しぶりに日本に帰れて嬉しい方もいると思いますが、2週間は感染拡大防止のために遊ぶのを我慢する様お願い致します!

カナダ政府の感染予防への対応

カナダ政府の感染予防への対応

カナダ政府の感染予防の取り組みとしてまず、

Social Distancing(人との距離を保つこと)を推奨しています。

なので、人数調整されてるスーパーなども多く、外で順番待ちの列などもできています。お金を支払う際もカードのみにしているお店も多いです。

また、バスの運転手との距離を保つために、バスを無料化にして後ろのドアのみを使用するようにしました。バスは一席ずつ間隔が空けられているため、座れる席が限られています。

立つことは許されていないため、席が埋まってしまうと次のバスを待たなければいけません。

レストランや公共の場所は座って話したりできないように椅子を積み重ねるなどの工夫がされています。

図書館やコミュニティーセンターの施設もしまったので、私がいつも勉強や運動をしていた場所がなくなってしまいました。

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新型コロナウイルスと人々の対応

新型コロナウイルスと人々の対応

新型コロナウイルスが中国の武漢で発症したのを理由に、アジア人に対して差別をする人も出てきました様に感じます。

人種に多様性がある都市ですが、新型コロナウイルスでアジア系カナダ人や、他にもアジアから来た留学生に対しての人種差別が身の回りでは増えています。

実際に私もスーパーに買い物に行った時に、私だけあからさまに避けられたり、私の友達は「母国へ帰れ」と言われたりしたそうです。ウイルスに人種など関係ないし、ウイルスを理由に他の人種を差別する人が増えていることに私はとても悲しいです。

また、Social Distancing を守っていない人に対して「離れて!」と怒鳴ったりするところも目撃しました。

新型コロナウイルスはまだ解明されていないことが多く、感染者、死者数も増えていますが、そんな環境だからこそ、みんなの繋がりや助け合いが必要だと思います。恐くなる気持ちもわかりますが、他人に優しくできたらいいなと思います。

しかし、このような悲しいことだけではなく、レジの店員さんなどお互いに「Stay safe」などと声を掛け合ったり、ダウンタウンなどのコンドミニアム(マンション)が集まった地域では毎日午後7時に住民同士や街にいる人に向かって、勇気づける言葉を掛け合っています。

最後に

バンクーバーの橋

健康体であっても重症化するケースもあり、また誰かに移してしまう可能性もあるので1人1人が気をつけて行動しないといけないですよね。

留学生やワーホリの方の中には帰国という苦しい決断を下す方もいると思いますが、重症化すると命に関わることなので、今は我慢する時だと思います。

状況によって政府の対応も変わってくるのでニュースなどもチェックしておくといいと思います。お互いを尊敬し、元気づけあって必ず乗り越えましょう!!

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この記事のライター

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Saki

バンクーバー留学4年目。Simon Fraser Universityで社会学を勉強中。

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